2010年4月30日金曜日

今度はネットワークカードのチューンアップ不足でした

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本日未明にUbuntu 10.04がリリースされて日中多くのアクセスがあったのですが、9.10に続いてふたたびftp.jaist.ac.jpの性能が出ませんでした。原因は、先日導入したネットワークカードのチューンアップ不足でした。

普段はJAIST学内からftp.jaist.ac.jpにアクセスすると悪くても20MB/sは出るのですが、それが2MB/sを切るほどに、学外からは500kB/sを切るところまで性能が悪化しました。とはいえ、「日本のサーバ」のjp.archive.ubuntu.comと比べれば10倍は速かったのですが。

原因は、ただでさえ普段より多いパケットの着信割り込みが、8つのチャンネルにきれいに散らずに偏ったために、割り込み処理が詰まってしまったことでした。最初は割り込みを減らせば改善するかと思って、ネットワークカードのドライバnxgeの割り込みに関するパラメータを調節してみました。これでかなり性能は改善したのですが、本来の性能ではありませんでした。

そこで今度は、以前紹介したip_soft_rings_cntを、nxgeでは割り込みチャンネルが増えるので16に増やしていたのを8に戻してみました。これでいつものftp.jaist.ac.jpの性能に戻りました。lockstat -IkgWでプロファイリングすると、いつも上位で活躍しているはずのsoft_ring_workerがいなかったので、おかしいと思ったんですよね。

Ubuntuの新しいバージョンがリリースされるたびに性能が出ない感じですが、リリース前に何か変わったことをしていて、そのせいで性能が出ないだけで、必ずしも負荷が上がっているから性能が出ないわけではないんですよ。

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